40cm。石塑粘土、胡粉、油彩、アクリル絵具
Minetteは、魅力的なおんなのこ そのものである。
40cmという大きさは、「女児」と言うべき活発な年代を表現することに
こんなにも適しているのかと驚かされる。
頼りなげな幼児のからだでも、肉感的な大人のからだでもなく、
こどもらしいボディバランスが追求されている。
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片岡の作品で、Minetteほど「自我」を強く感じる佇まいの作品は他にない。
利発そうな視線がこちらを射抜く。
溌剌としたエネルギーに満ちた身体造形は、
今にも動き出したくて堪らないといった様子だ。
栗色の巻き毛を見ると、ままならない子供時代のじれったさを思い出す。
緑がかった瞳の奥にのぞく、清廉で素直な心。
健康的な赤い頬に混じる、少しの反抗心。